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楽天・ポンセ 待たれる本領発揮/助っ人前半戦通信簿

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求められる役割を果たすことができていない


 敵地・福岡まで応援に駆けつけたファンにとっては、悪夢のような光景だった。5月21日のソフトバンク戦(みずほPayPay)。先発したポンセが2回につかまった。5連打に3連打、計8安打を浴び一挙7点を献上。チームは球団ワースト2位の21失点を喫し、0対21で記録的な敗北を喫した。

 次回登板でも意地を見せることは出来なかった。28日のDeNA戦(横浜)では6回を投げ9安打6失点で4敗目。7回攻撃時に雨天コールドとなり、助っ人右腕は「悪天候でした」と悔しさをにじませた。

 150キロ台後半の直球とカットボールなど豊富な変化球を操る。ただ、5月下旬の同ソフトバンク戦、同DeNA戦では直球を狙い打たれるケースが目立った。

「真っすぐにこだわりがあるのかどうか、試合前には確認してるんですけど、どうしても真っすぐの割合が多いので」と青山一軍投手コーチ。豊富な球種を生かすよう、試合前に話し合いを重ねていたはずなのだが、怒りで我を忘れたのか。いずれにしても、思ったような投球を見せられない試合が続いた。

 日本ハムに在籍した昨季は、左膝を故障した影響もあり10試合登板で4勝5敗、防御率3.66という成績に終わった。新加入の今季は、先発ローテの柱として活躍を期待されたが、6月22日の日本ハム戦(エスコンF)では6回途中9安打5失点。翌23日には出場選手登録を抹消された。前半戦を終了して11試合に登板し3勝5敗、防御率6.64では及第点は与えられず。前半戦は本人にとっても、不満が残る内容となった。

写真=BBM

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