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日本ハム・達孝太 念願のエスコン初登板へ、3年目ドライチが着実に成長/待たれる一軍デビュー

 

194cmの長身から繰り出される投球のスケール感は魅力だ


 すでに一軍デビューは果たしているが、まだ一軍でのエスコンデビューは果たせていないのが達孝太だ。2021年ドラフト1位右腕も今季で3年目。今季はイースタン・リーグで前半戦だけで昨季に並ぶ14試合に登板。すべて先発で2勝3敗、防御率4.60。チーム方針で登板間隔は中10日前後をきっちり取りながらだが、しっかりと実戦経験を積んでいる。

 一軍初登板はルーキーイヤーの22年9月25日の楽天戦だった。舞台はラストイヤーの札幌ドーム。プロ初先発は3回1安打無失点。「正直もっと緊張するかなと思ったんですけど、まったく緊張せずに自分のボールが投げられた」。3四球と制球面の課題も見せたが、シーズン最終盤での“体験授業”の意味合いが強いマウンドでポテンシャルの高さも示した。

 2年目の昨季も球数70球前後で中10日前後で次戦経験を積んでいた。いいときと悪いときの差が激しい面があったものの、二軍戦を常にチェックする新庄剛志監督は昨年も達が好投したあとは「一軍で見てみたい」。そう言わせるほど、194cmの長身から繰り出すスケール感の大きな投球はやはり魅力的。昨夏以降はコンディションが整わなかったが、着実にステップアップ中だ。

 今季もここまでは一軍登板がないが、球数は100球近くまで上限が伸び、6月中旬以降は5イニング以上を投げられるようになってきた。昨季と同じ中10日前後でも、内容は向上している。普段の生活から野球を第一優先にして過ごしている大型右腕はじっくりと実力を蓄えている。エスコンデビューが待ち遠しい。

写真=BBM
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