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西武・コルデロ 日本球界適応に苦しむ大砲 “カリブの怪人”の助言で覚醒なるか/後半戦のキーマン

 

助っ人が力を発揮しなければチーム状態も上向かない


 7月29日現在(以下同)、西武は28勝60敗2分けと非常に厳しい状況だ。5月26日に松井稼頭央監督の休養が発表され、以降は渡辺久信GMが監督代行を兼任しているが、なかなかチーム状況は上向かないのが現状だ。

 投手の主軸として高橋光成平良海馬甲斐野央、打線の核として新外国人のヘスス・アギラー、フランチー・コルデロと多大な期待を寄せた面々がそれぞれ不振や故障で一軍戦力に加われていないのが大きな原因だと言わざるを得ない。

 その中で後半戦、少しでもチームの勝率を上げるべく活躍が期待されるのがコルデロだ。ヤンキース、レッドソックスなどMLBで通算7年、251試合で27本塁打の実績を引っ提げ来日も20試合で打率.129、1本塁打、4打点と結果が出ず、ファームでの調整を余儀なくされてきた。「タイミングを早くするなどの修正はしました」とアジャストに努めると、二軍戦で徐々に状態を上げ、7月12日に3度目の一軍昇格を果たした。

 さらに大きいのが、かつて“カリブの怪人”の異名を取りクリーンアップで黄金期をけん引したオレステス・デストラーデ氏の「スペシャルアドバイザー」就任だろう。同氏は「MLB時代から見ている選手。打点を稼げて迫力のある打者」だと、その打撃センスを絶賛した上で、「日本の野球にちょっと順応できてない印象。タイミングの取り方が少し遅れたりしているので、アドバイスできたら」と最大限のサポートを誓っている。

 無念なことに7月16日に感染症特例で登録抹消となったが、回復後には文字どおり“助っ人”の役割をどこまで果たせるか、注目したい。

写真=BBM
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