
トップバッターとして打線をけん引する役割が求められる近本
1年前は首位ロードを突っ走ったが、2年目の岡田
阪神はなかなか混戦から抜け出せない状況が続いている。後半戦がスタートしているチームのカギを握るのが、一、二番コンビであるのは、指揮官も認めるところだ。
岡田彰布監督は「あそこ(一、二番)がもうちょっと機能したらな、チャンスをつくれるんやけど」とポイントに挙げていた。
特にリードオフマンの
近本光司が打って、走ってのハイパフォーマンスをみせれば、チームに攻撃リズムが生まれるはずだ。
6月27日の
中日戦(甲子園)では今季初めてベンチスタートで出番もなかった。今年は打順にしても様子が違った。
開幕から「一番」だったが、交流戦では「四番」に入って、そのうち「三番」で起用され、再びトップバッターに座った。なかなか調子が上がってこないのは6月の月間打率.157が示した。本人は「一番慣れている」という「一番」で数字を上げたいところだ。
前半戦はサヨナラ打、逆転本塁打など派手に貢献する場面もあったが、昨シーズンと比べると安定感を欠いてきた。
チームリーダーとして「内容ではなく結果が求められている」と、ここからの上昇に期待がかかってくる。もっとも昨季も8月に突入すると、月間打率が.327が示すように、出塁率も.423でチームをけん引した。
オールスター明けの優勝争いでは得点力アップが欠かせない。7月27、28日の中日戦(甲子園)では一番に入り、連続猛打賞で勝利に貢献。近本の働きはチームの行方を大きく左右するのは間違いない。
写真=BBM