
毎試合、グラウンドに立ちチームをけん引する秋山
まだまだ元気いっぱいだ。8月5日現在で36歳のベテラン・
秋山翔吾の打率.271はリーグ11位。自身、満足する数字ではないものの、成績以上の貢献度を示す。欠場は2試合で、スタメン外も4月に5試合あっただけ。「試合に出続けられているというのは、すごく(思う)」と充実感をにじませる。
長いシーズン、適度な休養を挟んでもいい年齢だが、その考えは秋山にはない。
新井貴浩監督は「こっちも『休み、いるか?』と聞いているんだけど『全然いりません』『全然、元気です』って。若い選手が多く出る中で経験あるベテランというのは必要。本当に頼もしい」と、毎日スタメン表に名前を書き続けている。
開幕時と今ではまったく違う立場にいる。昨秋に右膝外側半月板部分切除の手術を受けた。
DeNAとの開幕戦は代打で1打席のみ。2戦目の今季初スタメンは五番・左翼だった。負担軽減を考える首脳陣の方針もあったが、若手の伸び悩みもあり、気づけば4月中旬から一番・中堅の“定位置”につく。
チームは首位に1ゲーム差の2位で前半戦をターン。昨季後半戦は勝率5割と勢いに乗れず、
阪神に11.5ゲーム差の2位に終わった。秋山自身、8月に右下腿ヒラメ筋筋損傷で離脱し、復帰後も不振にあえいだ。チームとしても、個人としても、同じ轍を踏むわけにはいかない。
「しっかり準備をして、勝ちにつながるプレーをしていくという繰り返し。その積み重ねが、いい順位にいられるかどうかの差だと思う」
今年は最後までグラウンドに立ち続け、混セの戦いをけん引していく。
写真=BBM