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西武・今井達也「リスクが少ないのが三振」 奪三振能力に長ける力強い投球/これぞプロの技

 

開幕前からの宣言どおり、三振を量産してタイトル奪取へ突き進む


 今年の絵馬に今井達也は『最多奪三振』としたためた。取材の際も、開幕前から常々「今年は奪三振王を狙います」と話し、タイトル奪取ヘの強い思いをあらわわにしてきた。そして実際、8月27日現在(以下同)20試合に先発し、リーグトップの149奪三振をマーク。「投球回以上の三振」を毎試合の調子のバロメーターとしている中、到達できなかったのは20試合でわずか3試合のみで奪三振率は9.98を誇る。

 力感のない投球フォームから投げ込まれる平均球速152.9キロの力強いストレートとキレ味抜群のスライーダーで三振の山を築いていく圧巻のピッチングは見ている者の目を大いに惹きつける。昨年1月の自主トレを機に、これまで以上に野球、ピッチングへの探究心が深まった今井。良い球を投げるため、チームの勝利のためにとさまざまな角度から勉強している中で、あらためて三振の価値を次のように話す。

「アウトの取り方で一番リスクが少ないのが三振なんですよ。バットに当たって前に飛んでしまうと、どんなに打ち取っていても、何が起こるか分からないので。その意味でも、バットに当てさせなければ何も起こらないので」

 三振は球数を有するため、こだわらない投手も決して少なくない。だが、今井には投げる体力も十分備わっている。100球超でも球速がほとんど落ちないことが何よりも証明だ。また、そのための努力をいかに怠っていないかの現れとも言えよう。

「ここまできたら絶対に奪三振王は獲りたい」

 いよいよ終盤戦。タイトル奪取へ、モチベーションは高い。

写真=BBM
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