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楽天・瀧中瞭太 投球術で白星を呼び込む/このままでは終われない

 

持ち味を発揮し、CS争い激しい最終盤に力を発揮したい


 8月18日の西武戦(楽天モバイル)、試合後のヒーローインタビュー。本拠地で1030日ぶりに白星を挙げた瀧中瞭太が柔和な笑みを浮かべていた。6回を投げ3安打1失点で今季2勝目。「野手の皆さんに助けていただいた」とナインに感謝の言葉を述べた。

 同戦までは6試合に先発し1勝4敗。35回を投げ35安打を浴びるなど、甘い球を痛打される場面が目立った。豊富な変化球と緻密な制球力が持ち味のはずだが、本来のコントロールを見せられない試合が多かった。

 それでも同戦では「初回から攻める気持ちだった。強い気持ちで行こうと思った」。大胆に内角を、そして丁寧に低めを突いた。味方が大量6点を奪った直後の3回の守備、一死一塁から西川愛也をシュートで遊ゴロ併殺に仕留めた。「こうなったらいいなという結果でしたね」。4回に1点は返されたが、5、6回はともに三者凡退。最少失点で切り抜けた

 79球と今季の自己ベストと呼べる投球内容に今江敏晃監督は「今日も期待はしてましたけど、期待どおり、立ち上がりになんとか頑張ってくれたので、打線がカバーできて良かったと思います」とたたえた。

 昨季は先発ローテを守れず8試合に登板し2勝4敗。不本意な成績が続いているだけに今季にかける思いは人一倍強い。2年目だった21年こそ10勝(5敗)を挙げたが、過去4年で2ケタ勝利は1回のみ。巻き返しを誓った今季こそ、このまま終わるわけにはいかない。自慢の投球術で、一つでも多くの白星をつかみ取る。

写真=BBM
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