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日本ハム・河野竜生 19年ドライチ左腕が最優秀中継ぎ初受賞を狙う/タイトル争い参戦中

 

チームの躍進を支えているブルペンエースの初タイトルも見えてきた



 開幕から日本ハムのブルペンを支えてきた河野竜生がプロ初タイトルへ向けて順調に歩を進めている。9月3日時点でホールド数と救援勝利数を合計した32ホールドポイントはリーグトップ。この部門でリードを保ったままシーズンを終えれば、最優秀中継ぎを受賞できる。球団では2021年の堀瑞輝以来の同タイトル奪取が現実味を帯びてきた。

 本格的にリリーフ転向して2年目の今季は、開幕当初から勝利の方程式の一員として力を発揮してきた。直球、カットボールのキレが抜群で、試合の終盤をがっちりと締めてきた。昨季は自身初の50試合登板をクリアしたが、その疲れを感じさせずに今季もフル回転。新庄剛志監督からも「河野君がめちゃくちゃいい」と信頼されて数字を伸ばしてきた。

 気持ちの切り替えのうまさが、厳しい場面でも好投を続けられる要因の1つだ。「反省はするが、次の試合で同じことをしなければと考えるので、どん底まで落ち込むことはない」。今季も5月19日のロッテ戦(ZOZOマリン)でサヨナラ弾を浴びたが、同22日オリックス戦(エスコンF)では好救援で今季1勝目をマーク。失敗を引きずり過ぎないメンタル面の強さも躍進の原動力だ。

 19年ドラフト1位左腕は苦しみながらもセットアッパーとして一軍での居場所を見つけた。「抑えて当たり前と思われるポジション。難しさはある分、抑えることによってチームの勝利に貢献できる。すごく充実感は感じている」。疲労もたまるシーズン終盤を乗り切れれば、チームは6年ぶりのCS進出、そして自身初タイトルにも手が届く。

写真=BBM
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