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阪神・近本光司 リーグ1位の安打数もあくまで目標は球団初の連覇/タイトル争い参戦中

 

トップバッターとして打線をけん引する役割が求められる


 夏場に調子を上げてきたのは近本光司だ。特に8月に突入したあとの安打量産には目を見張るものがある。9月9日現在、リーグ1位の143安打。今シーズンも中日細川成也ヤクルト長岡秀樹らと最多安打争いを展開し続けている。

 近本は2021年にシーズン最多安打(178)のタイトルを獲得しており、今シーズンも大いにチャンス有りの状況だ。まず8月4日のDeNA戦(横浜)では新人年から6年連続100安打を達成した。球団では後藤次男(1948〜52年)の5年連続を抜き、歴代2位になった。

「シーズン中はそのことに関してあまり意識していません。でも、どの時期に100安打を打っているのかというのは、ある程度覚えています。今年は(例年より)ちょっと遅いなというのは感じますね」

 近本にとっては、レジェンドの吉田義男(53〜60年)の8年連続に次ぐ節目になった。阪神の球団史上でも代表的なヒットマンに成長している。

 さらにプロ入りから6年以内の通算安打で、歴代トップの長嶋茂雄(元巨人)にも近づく。ミスター超えも視野にタイトル争いを勝ち抜く励みにしたい。

 もっとも近本本人は「僕らは勝つしかない」と、あくまでも球団初となるリーグ連覇を最大目標に置いて戦っている。厳しい優勝争いに望みをつなぎながら、ヒットを積み重ねることでチームに貢献していく。

写真=BBM
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