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中日・村松開人 遊撃のレギュラーに定着/下位打線で光る

 


 ドラゴンズのショート問題に決着はついたと言えるだろう。2年目の村松開人にとっては地固めのシーズンになっている。

 8月29日の広島戦(バンテリン)。七番・遊撃で先発すると5回の先頭で左前打。6回二死一、二塁では右前打で好機を拡大。さらに8回二死からも右前打で出塁した。

「タイミングを合わせて、うまく打つことができました」。すべて変化球をとらえての3安打で、同月13日のヤクルト戦(神宮)以来、今季6度目の猛打賞となった。

 ルーキーイヤーの昨季は98試合に出場し、勝負強い打撃の一端は見せたものの、打率は.207に終わった。1月の自主トレでは元巨人高橋由伸を現役時代に指導した経験のある安福一貴トレーナーに師事。

「暇さえあれば由伸さんの映像を見ました。良いところを少しでも盗んでいこうと思っていたら今の打ち方になりました」と村松。右足を上げながらゆったりタイミングをとる「由伸フォーム」をベースに自らの形を固めた。

 開幕スタメンこそ逃したが、5月のヤクルト3連戦(神宮)では球団タイ記録となる8打席連続安打をマーク。この3試合では14打数12安打と爆発力を見せ、一気に存在感を発揮した。

 6月23日の広島戦(バンテリン)の守備で打球に飛び込んだ際に、左肩を脱臼。それでも「だいぶリハビリを頑張りました」と振り返る日々を過ごすと、7月末に一軍復帰。遊撃の守備も安定してきた。

 今季は90試合で先発出場(9月16日現在)。クリーンアップ以外、すべての打順に座ったが、一番多いのは八番で27試合。八番での打率.345は相手投手にとって脅威だろう。

写真=BBM
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