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巨人・船迫大雅 誰もが認めるマウンド度胸/中継ぎ投手の戦い

 


 各球団のルーキーが苦しむ中、気がつけば船迫大雅が新人王の有力候補に挙がっている。「バサマ」のニックネームが定着し始めた2年目のサイドスロー右腕だ。

 昨年、ドラフト5位で西濃運輸から巨人に入団。1年目から3勝1敗8ホールドを記録した右腕は、新人王の資格を残す30イニングで終えた。「勝ちパターンで50登板以上しっかり投げることが目標」と掲げ、資格を有したまま2年目を迎えた。

 シーズン当初はダークホースに過ぎなかったが、150キロに迫るストレートと、阿部慎之助監督が認める度胸を武器に、重要な局面で起用されるようになっていき、ブルペンに欠かせない存在に。杉内俊哉投手チーフコーチも「バサマはどこでも使えるのが強み」と信頼を寄せている。

 脚光を浴びたのは8月3日のヤクルト戦(東京ドーム)。5回二死一、二塁で登板して無失点に封じ、その裏の攻撃では一死満塁でプロ初の打席へ。「(電光掲示板の)打順を見たときに、まさかと。打席に入る前のほうが緊張して、入ってからはもういったろうと思った」。東日本国際大4年時以来、約6年ぶりという打席で、星知弥が投じた149キロの直球をとらえ、中犠飛でプロ初打点をマーク。6回も続投して無失点に抑え、勝利後はお立ち台に立った。

 10月に28歳を迎える船迫が、シーズン最終盤で力を振り絞る。

写真=BBM
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