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ヤクルト・大西広樹 地道な努力が花開き/中継ぎ投手の戦い

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苦しい結果が続くチームの中でひと際輝きを放っている


 今やチームに欠かせない存在だ。プロ5年目右腕、大西広樹が開幕からフル回転の活躍を見せている。9月22日時点でいずれもチームトップの56試合登板、9勝(1敗)、21ホールド。防御率は1.40と抜群の安定感を誇っており、苦しい投手事情の中で奮闘している。

 5月3日の中日戦(神宮)では、延長10回から五番手で登板。2イニングを1安打無失点に抑え、サヨナラ勝ちに貢献した。お立ち台では「ムーさん(捕手の中村悠平)に怒られないように腕振りました」とジョークで沸かせたが、「智さん(伊藤智仁投手コーチ)に『交代』と言われるまではずっとスイッチを入れている状態にしておいて、『もう1回』と言われたので、そのまま集中してという感じでした。ブルペンのときから打順を見て、2イニングあるなと準備している」と最高の準備が最高の結果につながったことを明かした。

 今夏のオールスターゲームでは監督選抜で初選出されるなど、リーグを代表する救援投手に成長。オフシーズンから直球を投げる際の指のかかりを意識しており、地道な努力が花開いた形で、ビハインド、同点、勝ちパターンと、任されたところで仕事を全うしている。

 今季は、開幕から抑え投手を固定できていない中で7月20日のDeNA戦(神宮)でプロ初セーブを記録。「すごくうれしいです」と声を弾ませた。吉村貢司郎高橋奎二小澤怜史岩田幸宏ら同学年の活躍に「負けるわけにはいかない」と刺激を受けている大西。切磋琢磨しながらリリーフの柱へと成長する。

写真=BBM

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