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西武・杉山遙希 「『47』=杉山」に 偉大な先輩たちを超える期待/伝統を背負って

 

一軍初登板で白星は得られなかったが、随所に投球センスを見せた


 2024年9月12日の楽天戦(ベルーナ)で15年の高橋光成以来、高卒新人として9年ぶりの一軍登板を果たした杉山遥希。球団では1999年の松坂大輔以来となる高卒新人のデビュー戦初勝利に期待がかかったが、3回58球、5安打2奪三振、四死球1、6失点(自責0)で黒星という結果に終わった。それでも、得られたものは非常に多かった。

「一軍の試合で投げてあらためて感じたのが、“気持ちの強さ”でした。なので、その後ファームに落ちてから、相手打者の圧に負けないということを一番意識しています」

 実際、一軍登板後初の二軍戦先発となった24日のイースタン・ヤクルト戦(ベルーナ)では、「一軍での緊張感をまだ体も感覚も覚えていたので、『絶対に勝ちたい!』という気持ちを今まで以上に強く持てたことで、少し余裕を持って投げられたと思います」。6回80球、3安打5奪三振、四死球0、無失点の快投を見せた。

「今回投げて、あらためて一軍での経験がものすごく大きかったなと思います。あの経験がなければ、ここまで自信を持って投げられなかったと思います」

 着々とステップを踏む中で背番号「47」を与えた、球団の大きな期待もしっかりと受け止めている。

「僕の中では西武の『47』といえば工藤公康さんの印象が強いです。その工藤さんはじめ、偉大な成績を残された先輩方が着けてきた『47』だからこそ、この番号は覚えられやすいのかなと思います。その中で、『47=杉山』と言ってもらえるように、これからももっと頑張りたいと思います」と19歳左腕。期待しかない。

写真=BBM
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