来季こそ、レギュラーとして1年間チームに貢献したい
出場試合、打席、安打、本塁打、打点など、今季多くの成績でキャリアハイの数字を残した
佐藤龍世。シーズンを振り返り、「ケガがもったいなかったなと思います」と顔をゆがめる。6月12日の
広島戦(ベルーナ)で左有鈎骨を骨折。丸2カ月戦線を離脱した。その間、チームは大きく負け越し、打線も6月は打率.183、7月は.218と低迷を極めた。
「チームがしんどいときにいられなかったのが一番もどかしかった。自分がいたら、もっと何かできたことはあったんじゃないかと思います」
二軍監督時代から慕ってきた
松井稼頭央監督が休養となってしまった責任を佐藤龍は人一倍感じていた。それだけに5月28日から
渡辺久信GM兼監督代行が新指揮官となったチームを何としても好転させ、成績を浮上させる一役を担いたかった。だが、新しい船出から約2週間でチームを離れることに。それが何よりも悔しかった。
だからこそ、リハビリ期間中はやれることで徹底的に自分を鍛え直した。まずはケガをする前まで打率.197に沈んでいた打撃でフォームや体のバランスなどを見直した。 加えて、「体の痛いところをゼロにして、もう一回ミニキャンプみたいに走り込んで下半身を強化しました」。
そうした取り組みが奏功し、8月12日に一軍復帰を果たしてからは打撃が大爆発。8月は17試合で打率.386、OPS1.060の好成績を残し、27日からは四番を任された。今季通算でも20二塁打、7本塁打長打も以前より大幅に増えた。
今季味わった悔しさや経験を糧に、必ずやチームを牽引する存在へとなってみせる!
写真=BBM