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巨人・丸佳浩 自身初の日本一に向かって/復活を遂げた男たち

 


 4年ぶりにセ・リーグを制した巨人は、4月末から丸佳浩が一番に定着したことによって打線が安定したと言っていい。プロ17年目は138試合に出場して打率.278、14本塁打、45打点、8盗塁、出塁率.360。巨人移籍後では1年目の2019年に次ぐ146安打をマークした。

「苦しかったですね。何とか耐えて、耐えた。シーズン序盤からそういう戦いでした。141試合目で決まることってなかなかない。最後にみんなの力が一つになって、勝ち取れた優勝なのかな」

 9月28日に古巣・広島の本拠地、マツダ広島で優勝の瞬間を迎え、感慨に浸った。16年から広島で3連覇、巨人移籍後に連覇を果たして“1人5連覇”を達成した経験があるが、自身6度目となった優勝は「しびれるシーズンだったし、すごくいい経験になった」と胸に刻んだ。

 チームが新体制となった昨年10月の秋季練習には志願して参加。オフはプライオボールなどで体幹を鍛えるメニューにも力を入れた。優勝争いが佳境を迎えた9月は、試合前の円陣で、熱い言葉で仲間を鼓舞することもあった。

 次なる目標は広島時代から一度も達成できていない日本一。クライマックスシリーズ前には、自ら志願し、みやざきフェニックス・リーグに参加して調整している。「うれし過ぎて、覚えてない」という胴上げやビールかけを、日本シリーズを制覇して再び味わう。

写真=BBM
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