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西武・西川愛也 学びと収穫にあふれたシーズン「投手とワクワクして勝負ができた」/飛躍のシーズン

 

今季の経験を来季に生かさなければならない


 昨季まで62打席連続無安打という不名誉な記録に苦しんだ西川愛也だったが、乗り越えて迎えた7年目の今季は「レギュラーを取る!」と勝負を挑んだ。その結果104試合に出場。自己最多だった昨季の41試合から数字を伸ばすことに成功した。打率こそ、昨季と同じ.227だったが、その中身は昨季とは比にならないほどの学びと収穫にあふれていた。

 打席数も3倍以上増やした中で、「シーズン終盤は打席に立って『次はこういこうかな』みたいな、対投手とワクワクして勝負ができました」。昨季まで安打が出なくて悩み続けていたときは打席に立つたびに体中に力が入り、「乳酸がたまって両太ももがガチガチだった」西川はもういない。本塁打もチーム4位タイの6本を放ち、長打力もアピールした。

「全本塁打、結果的にそうなった形。狙いにいってというのは1本もなく、すべてがヒットの延長線上で出てくれたことで、対投手として『これぐらいの力感でいったら良い結果が出やすい』というバロメーターにもなりました。これを来年にどう生かすかが大事だと思っています」

 打席数もチーム4位の335打席を重ねたことで、「自分がこういう状態のときはこういう結果が出やすい。体の使い方がこうだからこういう結果になった、というのが分かるようになりました」。着々と“自分の打撃”の確立へのステップを踏む。

「無安打でもチャンスをくれた(元監督の)辻発彦さん、松井稼頭央さんのためにも、早く結果で恩返ししたい」

「使ってもらっている」ではなく、「使いたい」と思われる選手へのさらなる飛躍を胸に期す。

写真=BBM
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