こんなはずではなかった悔しさは来季に向けての糧にする。昨秋、ドラフト2位で入団した津田啓史だ。
みやざきフェ
ニックス・リーグでは、11試合に出場して38打数14安打、打率.368とアピールに成功。さらに俊足を生かして7盗塁を記録し、安打数と盗塁でチームトップに輝いた。
「これからもシーズン中に出た課題をつぶしながら、しっかりと練習して次につなげていきたい」
三菱重工Eastから入団して1年。即戦力ショートの期待を背負って春季キャンプは一軍スタートだったが、途中で右肩を痛めて離脱。
結局、そのまま一度も一軍に上がることなく、シーズンを終えた。二軍の公式戦でも80試合の出場で打率.234と物足りない数字に終わったが、この秋に来て一気に存在感が増してきた。
「一番のテーマは強く振ることですね。体が疲れてきても、力強く振った中でミートできるようになりたい。それがシーズンを戦っていく上で必要な技術だと思います。そういうことを続けてきたことが、ようやく結果として出てきたと思う。継続しつつ、さらにパワーアップして来年に挑んでいきたい」
中学時代は野球と陸上の二刀流で、3年生のときに110mハードルで熊本県大会に優勝するなど、50mを5秒9で駆け抜ける俊足も持ち味。井上新体制にハマる選手の一人かもしれない。
「まずは一軍の試合に出ることです」。来季は軽々とその目標はクリアすることになるだろう。
写真=BBM