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オリックス・西川龍馬 挑戦しながら原点回帰「ダメだったら元に戻るんです」/新天地1年目を終えて

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 天才的なヒットマンも、移籍1年目は苦しいシーズンを過ごした。「もちろん、レギュラーを獲りに行きますし、負けるつもりはないです」と西川龍馬が、来季の巻き返しを誓って大阪・舞洲の球団施設で懸命に汗を流す日々を過ごしている。

 11月18日まで高知で行われた秋季キャンプには帯同せず、舞洲で調整。「振る量を増やそうかなと思っています。ボールを打ちながら、感覚をよくしていきたい」と、状態の向上に努めて務めていく。

 2015年秋のドラフトで広島から5位指名を受けてプロに入り。8年目の昨季にFA権を行使してオリックスに入団した。地元、大阪でプレーした移籍1年目の今季は、138試合に出場して打率.258、7本塁打、46打点と本来の力を発揮することができず、悔しいシーズンを送った。

 今季はシーズン途中で「今年やってきたことを全部、捨てました。何かを変えないといけない」と、原点回帰も行っていた。プロ9年目を過ごした新天地では「(パ・リーグは)球が強いというイメージでした。真っすぐに負けないように、と自分の中でちょっと変えたものがあって……」と、工夫を凝らしたが、たどり着いた先にあったのは原点だったと言う。

「自分の形は残しつつ、毎年、どうやったらよくなるのかを考えてやっています。毎年、新しいことに挑戦して、ダメだったら元に戻るんです」

 ドッシリとした軸で、鋭くバットを振る──。巻き返し期す来季を見据えて、汗を流す背番号7は、30歳を迎えても、進化し続けていく。

写真=BBM

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