
ユーティリティーな働きを見せた移籍1年目だった
充実した1年となった。昨季限りで
ソフトバンクを戦力外となり、
ヤクルト入りした25歳内野手、
増田珠は移籍1年目の今季、キャリアハイの52試合に出場。19安打、2本塁打、6打点も自己最多(打点はタイ)だった。
「新しい場所で、環境の変化とかもいろいろありましたけど、いい1年だったのかなと思っています。個人的には神宮のファンの皆さんの前で、キャリアハイの試合数出場できたのはよかったと思います」
開幕こそ二軍スタートだったが、7月以降は一軍に定着。守備では主に外野を守り、代打、代走、守備固めなど幅広い起用法に応えた。8月13日の
中日戦(神宮)では代打で移籍後初本塁打。9月12日の同戦(バンテリン)では六番・右翼で先発し、2号ソロを放って『増男』ポーズを決めるなど3打数2安打と活躍した。
「昨年よりもステップアップはできたのかなと思う。来年の課題は自分の中ではあるので、そこを潰していけたらなと思います」
課題に挙げるのは肉体面。理想のスイングをするための体づくりに取り掛かっている。今季限りで現役を引退した
青木宣親の存在も大きく「体の重要さをあらためて教えてもらったというか、そこはすごく大きかったと思う」と感謝した。
今季はユーティリティーな働きを見せたが、現状に甘んじることはない。「今年以上を目指しても駄目だと思うので、見違えるような成績を残せるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
写真=BBM