
今季3勝はキャリアハイも痛打される場面が目立った
起用し続けてくれた首脳陣に、来季こそ結果で応えたい。東北福祉大から入団4年目の左腕、
山野太一は14試合に登板し3勝4敗、防御率6.08で2024年シーズンを終えた。先発とリリーフどちらも経験。シーズン最終戦となった10月5日の
広島戦(マツダ広島)でも先発を任された。
「高津監督やコーチにすごく我慢して使っていただいたなと。すごくいい経験をさせてもらったので、それを来年に生かしたい」
オフシーズンのテーマは「厳しく」だ。今季は勝負どころで甘めに入ってしまい、痛打される場面が目立った。9月5日の
巨人戦(岐阜)では4回まで無失点と好投していたが、5回に二死から連打を浴びると、四番・
岡本和真に右翼席に決勝の3ランを被弾。1、2打席目も初球からスイングを仕掛けてきていた相手の主砲に対し、内角要求の球が真ん中に入ってしまった。
「ここぞ、というところで決めきれる技術を身に着けることですね。頭も使いながら、それをできるように技術を上げていきたい」
愛媛・松山市で行われた秋季キャンプ期間中は投手キャプテンに指名された。
高津臣吾監督は「これからピッチャーとして一番いい時期を迎えていくと思っている。こちらから尻をたたくような意味を込めて指名しました」と説明。さらなる成長を期待されている証しだ。
「先発ローテーションを守り続けたい。5年目を迎える前で4勝しかしていないので、結果を出したい」と山野。来季こそフル回転し、主力の一員としてチームを引っ張る。
写真=BBM