ホップ、ステップまで来た。2年目の村松開人は今季、自己最多の109試合に出場し、102安打をマーク。規定打席にこそ達しなかったものの、打率はルーキーイヤーの.207から.275と大きく上回った。
来季、目指すべくは遊撃の不動のレギュラーになることだ。オフはさらなる打撃向上に向け汗を流す日々だ。「もっと率を上げられるようにしたい。得点圏だったり、チャンスでの最低限の仕事もそうですけど、打率3割を打ちたいですね」と口にした。
今季は元
巨人の
高橋由伸さんを彷彿とさせる打撃フォームに取り組み、結果を残した。さらなる「強さ」を求め、秋季キャンプでもバットを振りまくった。新任の
松中信彦打撃コーチからもアドバイスをもらいながら、打撃向上に取り組んだ。
「スイングの量はおのずと増えていくと思うので意識を大切にしたい。ロングティーでも今までは飛ばすことだけを考えていましたが、松中コーチのアドバイスで下半身をより意識するようになりました。体を使った上で強く振る。形を崩さないように徹底していきたいです」
10月は、みやざきフェ
ニックス・リーグにテーマを持って参加した。「当てにいくことはいつでもできるので、とにかく自分のスイングで振ること。素振りの感じで振れることはあまりないので、そこに近づけるように。なおかつ、しっかりととらえられるようにやってきました」と言う。
村松が確固とした地位を築いたとき、ドラゴンズの新時代が訪れるはずだ。
写真=BBM