
2024年の経験を糧として、中村晃は再起をかける
背水の思いで2025年に挑む。11月に36歳を迎える中村晃は、昨季で2年契約が満了。一定の条件をクリアできなかったため大幅減俸で新たに1年契約を結び、18年目のシーズンに臨む。「もう一回、自分がどういうバッターなのかを見つめ直して、やれればいい。それがいい結果につながれば」と前を向いた。
昨季は新たな“職場”に苦しい戦いを強いられた。一塁には山川が加入。代打が主な出番となったが、101試合の出場で打率.221と結果を残せなかった。「(代打は)いついくか分からないので。100パーセントの状態でいけるときはあまりなかった。そこが難しかった」。長年、レギュラーとして出続けていたため、途中出場の難しさを知った。
「苦しいのは苦しかったけど、本当に勉強になる1年だった。個人的にはもう少しやれると思うし、課題は多い。そんなに簡単には成功しないと思うし、今年(24年)の経験を忘れず、来年(25年)につなげられるようにしていきたい」。25年も一塁のレギュラーには山川が指名されており、立場が激変することは考えにくいが、与えられた打席で結果を残すのみ。「スタメンで出るにしても出ないにしても、打たないといけないのは変わらない。バッティングでしっかり結果を出せるように」と、バットマンは力を込める。
個人の目標としては、残り73の通算1500安打を掲げた。過去に138人が達成。321人の1000安打からはグッと絞られる。「やっぱり1500ぐらいから減っていくので、そこは達成したい。いいモチベーションでできると思う」と年男は誓った。
写真=牛島寿人