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中日・石川昂弥 真の四番打者へ/年男の決意

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 プロ6年目を迎える今季、期待値を大幅に超える活躍を見せなければならない。「思うようにできなかったので悔しかった」。そう振り返るように昨季はオープン戦で打撃の状態が上がらず開幕を二軍で迎えると、それ以降もチャンスを生かせず、一、二軍を行ったり来たりだった。

 2023年に初めて規定打席を超え、本格的な一本立ちが期待されたが、試合数は121試合から82試合に減るとともに本塁打は13本から4本に、打点は45から25に大幅に減った。

「最初ひどい状態だったけど、途中から後半にかけてはすごく良い状態でやれた。そこまで何とか持っていけたのは良い経験になった」。転んでもただでは起きなかったと信じたい。しかも井上一樹新監督が就任した初めての秋季キャンプで、強化指定選手として沖縄に向かったが、途中で左手首を痛め暗雲が漂った。

「検査も行きましたが、痛みも引いて問題ないとの診断でした。まずは100%で振れるように。そこが一番ですね」。最悪の事態は回避したが、これまでも幾度となくケガに成長を阻まれてきた。同じことの繰り返しだけは避けなければならない。

 昨季は一塁でも出場したが、三塁でのレギュラーを狙う。「負けるつもりはないし、しっかりと自分がレギュラーとしてやれるように。ずっとサードをやってきたのでサードがいい。全試合出たいですね」。そのためにもまずは打つこと。「80打点くらいは行くように頑張りたい」。今年こそ「未来の四番」から「未来の」を外さなければならない。

写真=BBM

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