
2025年もシーズン完走でチームに貢献するつもりだ
昨シーズン、全試合フルイニング出場を12球団で唯一果たしたのが
小郷裕哉だった。初めて全143試合に出場し打率.257、7本塁打49打点。145安打、32盗塁はともにリーグ2位だった。
全試合フルイニング出場は球団史上初。胸を張っていい成績だったが、満足はしない。打席数はリーグ最多の642。自慢の俊足を生かし、内野安打22本はリーグ最多だったが、タイトルを逃したとあって「一番、打席に立った中で何も1位を取れていない。2位ばかり。何かリーグトップの数字を作れるようにトレーニングしていきたい」と意気込んだ。
もちろん、2年連続での全イニング出場も目標の一つだ。昨年末、契約更改を終えると「チームを引っ張っていく気持ちで、全試合に出場して今年(24年)以上の成績を残せるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。中心選手としての自覚も感じさせた。
発奮材料もある。オフ、
巨人入団が決まった
田中将大から助言をもらったという。「『結果を残し続けることが一番難しいことだ』と話してもらった。高いレベルであり続ける選手になりたいと思った」。日本一に輝いた13年に24勝0敗など金字塔を打ち立てたレジェンドの言葉をかみ締めて、さらなる飛躍につなげる構えだ。
右翼を守って316刺殺を記録するなど、課題だった守備でも見せ場を作った。チームの核として、2年連続での記録樹立にも挑む。
写真=BBM