連盟表彰の500試合登板へ残り「9」に迫っている。12年目の38歳イヤーへ、現役を懸けて挑む。昨年末の契約更改交渉後の会見で覚悟をにじませた。
「年齢も年齢ですし、とにかく単年で勝負をしっかりしてくれとそういう話をされて、でもまだしっかり戦力として戦ってもらいたいっていうことを言ってもらえたので、しっかり実現して、自分も勝負だと思うんで、今までも勝負の年って思ってやってきましたけれど、さらに強い気持ちを持ってやりたいと思います」
年俸1億円(推定)から減額制限(1億円以下は25%)いっぱいの2500万円減の7500万円でサインした。500試合登板となれば、球団生え抜きでは
岩瀬仁紀、
鈴木孝政、
山本昌、
星野仙一に続く5人目となる。
「本当は昨シーズンに達成したかった。持ち越しになってしまった。チームのために投げていけばおのずと達成できると思うので、そこまで意識することなく頑張りたいです」
昨季は開幕一軍スタートも、4月19日に出場選手登録を抹消された。6月中旬の再昇格まで2カ月かかった。登板試合数は自己最少28試合登板止まり。4ホールド、防御率2.86だった。
ともにブルペンを支えていた
田島慎二は昨季限りで引退し(二軍投手コーチ)、かつてのエース左腕・
大野雄大も覚悟のシーズンとなる。大台突破のために、個人成績のために、契約があるわけではない。勝ちゲームで投げてこそ、500試合登板の看板は輝く。
写真=BBM