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楽天・村林一輝 妻への感謝は成績で示す/増えた家族のためにも

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昨年つかんだポジションは譲るつもりはない


 昨年遊撃手としてキャリアハイとなる139試合に出場した村林一輝。同秋には侍ジャパンにも選出され、プレミア12にも出場した逸材を支えたのは、新妻だった。自身と同じく関西出身で、2つ年上の一般女性と同春ごろから同居を開始。約4年の交際を実らせ、昨夏に婚姻届を提出した。食事面はもちろん、精神面でも支えてくれた妻の存在が、大きな飛躍につながった。

 契約更改では、3100万増の5800万円でサインした(金額は推定)。大幅昇給を勝ち取ったが、慢心はない。「(2025年は)奥さんのためにもありますけど、東北のファンの皆さんを喜ばせたいと思っています」。主力としてリーグ優勝を成し遂げ、妻だけでなくファンにも歓喜をもたらすと意気込む。

 ただ、新婚さんを取り巻く状況は劇的に変わった。ドラフト1位で宗山塁(明大)が入団。三木肇監督はドラ1ルーキーに関しては「ショートで育成していく方針」と明言した。もちろん、村林と競わせる方針で「いい選手同士で競争できることはチームにとってプラスしかない。宗山にも村林にも、めちゃくちゃ期待しています」とも語った。今季も遊撃でレギュラーを獲得するには、ハイレベルな競争を勝ち残る必要がある。

 今季の目標の一つは、守備率10割。昨季の13失策を反省。ソフトバンク今宮健太らと行う自主トレでは基本動作から見直して、守備力に磨きをかける方針だ。定位置は簡単には渡せない。献身的な妻への感謝の気持ちは、しっかりと結果で示す。

写真=BBM

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