
バットで結果を残して出番を増やしていきたいところだ[写真=毛受亮介]
燕の韋駄天が目指すのは、スピードスターの頂点だ。獨協大から入団5年目の外野手、
並木秀尊は盗塁王を今季の目標に掲げる。昨季は故障もあって33試合の出場にとどまったが、10盗塁は141試合に出場したトップの
阪神・
近本光司と9個差。さらに、盗塁成功率10割と圧倒な数字を残した。
「(目標が)盗塁王というところでケガをしていたら獲れない。ケガをしないのは大前提として、昨年も目標にしていて達成できなかったので、より一層強い気持ちを持って数にこだわっていきたい」
技術もメンタルも磨いていく。オフシーズンには、走る前の構えた姿勢にもこだわってきた。「少し反り腰になりがちになっているので、そこを意識している。あとは、力が入っているところと抜けているところと、そういうところを意識しながらやっていますね。少しおなかに(力が)入っていたほうがスタートを切りやすいなと思う」。足首の動きにも注目するなど、盗塁王獲得に向けて余念はない。
心構えでは、3度盗塁王に輝いた
ソフトバンク・
周東佑京に教えを請うた。「失敗を恐れていたらいけなくなる。『勇気も大事だけど、全部が自分の責任ではない』という言葉を聞いて、自分的に楽になったというか、思い切っていける場面が増えたかなと思います」。丈夫な肉体を含めた心技体がそろえば、必然的に盗塁数も上がってくる。
球界屈指の俊足の持ち主。打力を向上すれば、出場機会も増えるだけに代走には甘んじない。