中森俊介は今季の目標を「しっかり先発ローテに入って規定投球回を達成」と掲げた。
昨季は自ら志願し先発に転向してスタートしたが、5試合の登板にとどまった。
「春先はなかなか状態が上がってこなくて、5月ごろから徐々に調子も上がってきたんですけど、そこで一軍で先発するっていうときにマメの影響で見送ってしまったり、そういう細かいケガというか、いろいろなことが重なったりして、ふがいないシーズンだった」と悔しさをにじませた。
今年こそ飛躍の年にするため、フォームを見直した。
「力の方向性、再現性を出すために」とワインドアップからノーワインドアップに変え、1月には初めてアメリカ・アリゾナ州のドライブラインで動作解析をしてもらった。
「アームアクションとか、あとブロック動作で僕の場合はだいぶロスしていることが分かった。逆に体のひねりというか、ローテーションの部分で上回っている部分もあったので、いいところも伸ばしつつ、そこのウイークポイントをしっかり抑えていけるようにしたい」と課題を明確にして、日々の練習に取り組んでいる。
田中晴とともに期待される若手右腕は、お互いに高め合っている。
「彼は後輩ですけど、すごく意識も高い。自分はいい刺激をもらって取り組めている」と話した中森。ドジャースへ移籍した
佐々木朗希が抜けた穴を埋めるため、先発ローテ入りへの期待がかかる。
「たくさんいいピッチャーいますけど、自分が負けないように頑張りたい」と力を込めた。
写真=宮原和也