
4年目にかける思いは強い
自慢の打棒でアピールした。2月11日、4対6で敗れた
日本ハムとの練習試合(金武)。今季初の対外試合で、気を吐いたのが
安田悠馬だった。五番・捕手で先発すると、2打数2安打3打点。一打席目は先頭で四球を選び、全打席で出塁した。
まずは0対3で迎えた3回二死満塁で回ってきた2打席目。4球もファウルで粘った後の8球目。
石川直也のフォークを右前へ運び2点適時二塁打。3点を追う5回。1点を返しなお二死二塁では、
ザバラの外角直球を逆らわずに左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。
今季のテーマの一つに掲げていたのが、ボールを最後まで引きつけて打つことだった。それだけに「逆方向にあんな感じで長打になるっていうことは、悪くないんだと思います」と充実感をにじませた。
2月の金武キャンプ中は、オープン戦を含め対外試合5試合に出場し11打数6安打で打率.545。課題だったミート力を向上させつつ、二塁打を3本放つなど、自慢の長打力も発揮している。
ただ、
三木肇監督はバッテリーを中心とした守備を重視することを明かしている。扇の要としてリード面を含め、どれだけ守備力を上げられるかがレギュラー奪取への鍵となる。「やっぱり守れないと使ってもらえない。守るところからかなと思います」と安田。3年目で勝負のシーズンと位置づけた昨季は34試合出場に終わった。4年目の春季キャンプで放った輝きを、開幕までにさらに強く確かなものとする。
写真=BBM