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日本ハム・清宮幸太郎 主軸の自覚を携えて挑む8年目「全チームを圧倒できるような戦いができれば」/生え抜きの輝き

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期待に応える勝負強さも出てきて、頼もしさが増した


 清宮幸太郎は昨年、お立ち台で絶叫した。「これからも一生、僕たちに付いてきてください」。エスコンFでCSファーストステージ突破を決めた直後。感極まって超満員のファンに向かって叫んだ。チームの中心として先頭に立つ気概が表れたシーンからひと冬を越え、7球団競合の末にドラフト1位で日本ハムに入団して8年目を迎えた。

 主軸としての自覚を十分に持って迎えた春季キャンプ。自らに言い聞かせていたのは「ケガしない。それだけです」。プロ入り後は多くの故障に悩まされてきた。1年前はキャンプイン直前で左足首を負傷。開幕から出遅れるきっかけとなったが、今春は元気に沖縄・名護での調整を駆け抜けた。「ケガしなかったんで100点」と振り返った。

 コンディションさえ万全なら、打撃で突出した数字を残せるポテンシャルがある。キャンプ中の実戦でもコンスタントに安打をマーク。3月上旬の台湾遠征でも“今季1号”となるアーチを放った。「台湾の人にこんなに歓迎してもらっていて、ノーヒットで帰るわけにはいかないなと思っていた。もうホッとしました」。期待に応える勝負強さも出てきた。

 新庄剛志監督も「この3人(清宮幸、野村佑希万波中正)が活躍すれば、この先のファイターズっていうのは勝ち続けるチームになる」と大きく期待している。そのためにもまずは今季、この3人が中心となって優勝したい。「全チームを圧倒できるような戦いができれば」と期する清宮幸が今季こそ、頼もしい背中を見せてチームを引っ張る。

写真=BBM

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