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広島・大瀬良大地 最年長投手の自覚を胸に 「託された役割を果たす」/生え抜きの輝き

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 カープ一筋、今年で12年目を迎える。大瀬良大地は「結果もそうだし、姿もそう。しっかりと(投手)最年長としてあるべき姿でいたい」と、34歳シーズンに向かう覚悟を示した。

「もう一度、真っさらなマウンドをつかみにいく」と、2年ぶり6度目を目指していた開幕投手は後輩に譲った。オフから『変革』を掲げ続けてきた新井貴浩監督は、森下暢仁を指名した。

「監督の言葉とかを見ても暢仁やトコ(床田寛樹)がやるべきだとは思っていたし、そこをサポートしてければいいかな」と、納得の思いで“世代交代”を受け入れた。

「僕は僕で、託された役割みたいなものを果たせる1年間にしたい」

 昨季で3年契約を終え、新たに2年契約を結んだ。2度目の複数年は球団投手で初めて。期待に応えるためにも「まずは(2021年以来の)2ケタ」と掲げる。

 右肘手術明けだった昨季は、無安打無得点試合を達成した。

 結果的に6勝(6敗)と白星は伸び悩んだが、防御率1.86は自己最高。3年契約1年目は防御率4点台、2年目は自己ワースト11敗(6勝)だった。苦しみを乗り越えた末に、自信も取り戻した。「もっともっといい数字を残したい」と、さらなる“自分超え”を目指す。

 新井監督が「昨年の悔しさを燃やし続けて戦っていきたい」という思いは、大瀬良も胸に刻む。

「僕だけじゃなく、それはチームみんなの共通認識。結果として最後いい形で終われるようにやっていきたい」

 残り87イニングの通算1500投球回はもちろん、今季中に残り13勝の通算100勝を達成するような投球で優勝への道を切り開いていく。

写真=下田知仁

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