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西武・ウィンゲンター 「大崩れはしないタイプ」 順調に歩を進める剛腕リリーバー/助っ人たちのシーズンイン

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長身から投げ下ろす力のあるストレートが武器だ


 春季キャンプでチームに合流して以降、紅白戦、練習試合、オープン戦と登板を重ねるごとに首脳陣からの信頼度が増しているのがトレイ・ウィンゲンターだ。セットアッパーとして勝利の方程式の一角を担うことが大いに期待される。

 200センチ超の高身長から投げ下ろす直球は常時155キロ前後を誇る。自身の中では「ストライクゾーンにしっかり投げ込むことが課題」だと話すが、ここまでは制球も安定しており、捕手の古賀悠斗も「大崩れはしないタイプ」がバッテリーを組んでの印象だ。

 実戦でアジャストを進めているなかで、日本人打者と対戦して感じるのは「小技ができる選手、足が速い選手、長打力がある選手と、一番から九番までの打線の中にいろいろなタイプの選手がいるということ。そこがMLBとは違う」。また、その他の部分では、「ピッチクロックがないのが良い点ですね。毎回、ひと息を入れながら自分のペースで投げられるのはすごくプラス。逆に、やはりスライドステップ(クイック投法)は、自分は背も高く手足も長いので難しい。そこはシーズンへ向けて意識して取り組んでいるところです」。

 微調整をしつつも、決して大きく変えることなく、これまでどおりのスタイルのまま状態を上げていくことに専念できている新助っ人右腕。開幕2週間前には愛妻も来日し、公私ともに充実した状態でシーズンへ備える。

「リリーバーとしてたくさん三振を奪って、チームにもファンにもしっかりと勝利を届けたい」

 新天地・日本でキャリア最高の時間を過ごすべく最善を尽くす。

写真=BBM

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