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広島・モンテロ チームの浮沈握る大砲 「勉強しているから、結果が出ている」/助っ人たちのシーズンイン

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広島・モンテロ


 実戦を重ねるごとに期待感が増していく。

 3月12日のDeNA戦(横浜)、新外国人・モンテロはジャクソンの外角スライダーを豪快に左翼席に運んだ。チーム1号を放った2月24日の中日戦(北谷)に続く、オープン戦2号。メジャー通算21本塁打の実力の一端をのぞかせた。

 宮崎・日南キャンプの紅白戦初戦(2月9日)から志願して打席に立ち、1日も早く日本野球に適応しようと取り組んできた。

「打席にたくさん立っているし、映像もデータも見て勉強しているから、いい結果が出ていると思う」。

 オープン戦は15試合に出場し、打率.333と上々の滑り出しだ。

 昨季チーム打率.238、52本塁打は、ともにリーグ最少。助っ人が大きな誤算だった。レイノルズ、シャイナーが2人そろって不振に故障も重なり、シーズン途中に退団。大きな補強もなく迎える今季の浮沈も、助っ人次第と言っても過言ではない。

 自身とは対照的に、同じ新外国人のファビアンは苦しい日々が続いた。

 自身がオープン戦2号を放った試合前の練習で「もう少し自分のポイントまで引き付けた方がいいよ」と手を差し伸べ、その試合で13打席ぶり安打。

 ともにドミニカ共和国出身の1998年生まれ。支え合い、異国の地での成功を目指す。

 新井貴浩監督は、モンテロに対して「シーズンでもたくさん(本塁打を)見たいね」と言葉を向ける。

 攻守の要で正捕手の坂倉が、右手中指骨折で開幕からしばらく不在となる。その穴は小さくない。

 球団で21年の鈴木誠也(現カブス)、外国人で19年のバティスタから遠ざかるシーズン20発のクリアが求められる。

写真=湯浅芳昭

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