
2019年以来の楽天のユニフォームを袖を通る今野
プロ野球が開幕を迎える3月。本格的に春も到来する3月を毎年、特別な思いで迎える選手がいる。宮城県出身の
今野龍太だ。
岩出山中3年だった2011年3月11日。東日本大震災が東北を襲った。学校がある大崎市内では震度5強が計測された。「今までに経験したことのない地震だったので、びっくりしたというのが一番」。幸いにも津波などの被害はなかったが、市内全域が停電に。不安な夜を過ごした。
それから2年後の秋のドラフト会議で、楽天から9位指名された。地元球団はその後、
巨人との日本シリーズを制して球団初の日本一に。周囲も歓喜に沸く中「自分も日本一に貢献できるように」と決意を新たにした。
だが、思いが実ることはなかった。一軍では思うような投球ができずに19年オフ、戦力外通告を受けた。それでも
ヤクルトに移籍すると、主に中継ぎとして21年に64試合、22年には51試合に登板するなど躍動。24年オフ、金銭トレードで古巣に戻ってきた。
オープン戦ではで6試合に登板し計6回1/3を投げ5安打1失点。同8日の
西武戦(静岡)では1回を三者凡退に封じるなど、着実に調子を上げてきた。「楽天にいた6年間は思うように成績を伸ばせなかった。またこうやって選手として戻ってこられたので、成長した姿や活躍している姿を東北の方々に届けたい」
また楽天のユニフォームを着られることに、誰よりも特別な思いを持つ右腕。目標である日本一を目指し、思う存分腕を振る。
写真=BBM