
開幕7試合で打率.296と好スタート
強い決意を持って臨むシーズンだ。2024年は143試合に出場も打率.253、14本塁打、60打点に終わった
浅村栄斗。昨年末には「本当、何もしてないって言っても過言じゃないぐらい。全然物足りない」と語った。野手キャプテンとして臨んだシーズンで結果を残せず。今年は明確な役職にこそついていないが、全力でチームの勝利に貢献する構えだ。
オープン戦は12試合に出場し打率.114。低空飛行が続いたが、開幕に向けての準備は出来つつある。3月18日の
ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)。8回無死一、二塁の場面で右中間へ2点適時二塁打を放った。昨季は逆方向への当たりが少なかったが「今年は(右方向へ)そういう打球を無意識に打てるようなバットの角度、出し方とか、いろいろ考えながらやっている。今日も決して右に打とうと思ってない中でいい打球が打てたので、良くなりつつあるかなと思う」と手応えをにじませた。
「いい打撃だった。キャリアというか、やってきたことがあるし、ここまで個人で進めていることもある。開幕と同時に1年間しっかりチームのために力になってもらいたい」と
三木肇監督。キャンプ中は重さ、長さ、形状が異なる複数のバットで意欲的に振り込んだ主砲に期待を込めた。
今季は
西武時代の13年以来、本格的に一塁守備に挑む。13年には一塁でゴールデン・グラブ賞を獲得した実績もあるだけに指揮官は「彼なら経験も含めて対応力は抜群なので、しっかりやってくれると思う」と守備でも期待を寄せた。若手からも首脳陣からも信頼される男は打撃でも、その背中でもチームをけん引する。
写真=BBM