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オリックス・頓宮裕真 覚悟の立候補「まずは自分がしっかりと動いて、責任を持ってやりたい」/誇り高きチームリーダー

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 志願した“主将”を全うする覚悟がある。頓宮裕真がオープン戦の最終カードとなる3月22日の阪神戦(京セラドーム)で、待望の1号本塁打を放った。

 2対2で迎えた4回一死から、阪神・富田蓮が投じた3球目、129キロの変化球を左翼席に運んだ。自慢のパワーを見せつけると「1打席目も感覚は悪くなかったので、それを継続しようと思って打席に入りました。なんとか1本出てくれてよかったのですが、もっと打てるように引き続き頑張ります」と話した。

 一発が飛び出すまでは、オープン戦の打率は0割台と苦しんだ。最終的に13試合で打率.121の成績だったが、シーズン開幕に向けて状態を向上させる一打となると、開幕後は8試合消化時点で30打数12安打の打率.400、さらに3本塁打6打点と快音を響かせている。

 オフには“挙手”で野手のキャプテンに就任。「今年(2024年)は5位に沈んでこのままズルズルいくと、また弱いチームに戻ってしまうと思うので、自分のためにも、チームのためにも、球団や岸田(岸田護)監督にお願いしてやらせていただくことになりました」と理由を説明する。

 23年の首位打者は、昨季81試合に出場して打率.187、7本塁打、30打点の成績に止まっていただけに「チームの先頭に立つということなので、まずは自分がしっかりと動いて、責任を持ってやりたいと思います」と強い気持ちで、これからも戦っていく。

 リーグ3連覇から昨季は5位に沈んだチームを建て直すため、そして勝利を呼び込むために──。“主将”の完全復調はチームの浮上に直結するだけに、懸命にバットを振り続ける。

写真=BBM

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