
4月13日時点で打率.281はチームトップ。得点圏打率.500と勝負強さも健在だ[写真=横山健太]
チームに新風を吹き込む戦力として期待がかかる。
楽天から国内FA権を行使して入団した
茂木栄五郎が、開幕スタメンを勝ち取った。3月28日の
巨人戦(東京ドーム)に七番・三塁で先発出場。6回二死の第3打席で移籍後初安打となる右前打を放った。
「1本出ると出ないとでは全然違いますし、1本出てよかった。守備もしっかりやりたいので、これからも継続してやっていきたい」
チームは、
山田哲人、
村上宗隆、
塩見泰隆が開幕前に故障で離脱。山田は4月1日に一軍に合流したが、主力を欠いて危機的な状況だった。昨季までの9年間、楽天で通算781試合に出場した実績があり、二塁、三塁を守れる茂木はまさに救世主というべき存在。「チームにとったら苦しい状況ですけど、僕にとってはチャンスだと思う。いただいたチャンスをしっかり生かして、チームの勝利に貢献できるように存在感を出していきたい」と決意を示していた。
新天地でもあの
コールが球場に響く。楽天時代からリズムに乗って「茂木、茂木、茂木栄五郎!」と応援するスタイルが、ファンに定着。移籍後はどうなるのか注目されていたが、両球団の応援団による計らいで継続されることが決まった。
「本当にこんなことがあるのかなと思うぐらいありがたいことですし、感謝しかない。何とかたくさん打席に立って、たくさん打って、たくさんあのコールを球場で聞いていただきたい」。新たなスタートを切り、シーズンを完走する。