
ここまでイースタンで2試合に先発し、2勝を挙げている
今年で30歳を迎える
與座海人が再ブレークに燃えている。今季でプロ8年目となるがキャリアハイは2022年に残した10勝7敗、防御率2.88の成績。2ケタ勝利を記録したその実績から、一昨年、昨年と先発ローテーションの一角として期待されながらも、結果で応えられずじくじたる思いを抱えて過ごしてきた。
だが、今季は自主トレから大きな手応えをつかんだ。
「僕の場合は(アンダースローということもあって)左の股関節を引き込む動作が必要なのですが、それがなかなか引き込めずに、着地したときに膝が前に動いてしまう傾向があって、ずっと課題でした。そこを今オフの自主トレでいろいろな角度からヒントをもらえて、自分に合うイメージを見つけられたのが非常に大きいです」
実際、オープン戦でも3月12日の
阪神戦(ベルーナ)、19日の
広島戦(同)とそれぞれ4回を投げ無失点。奪三振も5個、6個といずれも投球回数以上を奪い、開幕先発ローテーション入りに当確ランプを灯らせた。
だが、今季初登板の予定だった4月2日の
楽天戦(楽天モバイル)を体調不良のため回避。現在は復帰ヘ向けファームで再調整中だ。本人の無念さは相当だろうが、まだ始まったばかり。大事なのはこれからだ。
「先発陣の層は厚いですが、その中でも這い上がっていかないと、この先が長くないかなと思う。何としても先発ローテに割って入りたい」と、危機感も感じながらの25年。一軍復帰後は先発のバリエーションを増やすためにもサブマリンを武器にフル稼働し、チームとしても個人として最高のシーズンとしたい。
写真=BBM