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ヤクルト・高橋奎二 自覚と責任を持って/節目の年を迎えて

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4月12日に上半身のコンディション不良で登録抹消。復帰に向けて調整を続けていく[写真=宮原和也]


 期待の若手だった時代から、チームを引っ張らなければならない立場に変わった。高橋奎二がプロ10年目を迎えた。2015年のドラフト会議で3位指名を受け、龍谷大平安高から入団。キャリアを重ね、責任感も芽生えた。

 昨年12月の契約更改の場。今季の目標を2ケタ勝利に設定。「節目の年になると思う。1年ぐらい(結果を残す投球を)しないと本当にヤバい。来年(2025年)こそは2ケタ勝ちたい。引っ張っていく覚悟を持ちながらやっていかなければいけないと思っている。自分にもプレッシャーを与えるというか、そういうのを持ちながら来年やらないといけない」と並々ならぬ覚悟を明かしていた。

 進化するために、オフシーズンは投球フォームを見直してきた。昨季終盤は力感を少なくしたことで制球力が高まり勝ち星を重ねたが、平均球速が落ちた。最大の持ち味は力強い直球なだけに、球速は維持したい。「僕の一つの課題かなと。投手の永遠の課題だと思うんですけど、力感をなくしつつ球速を上げるのが大事だと思うので、そこを目指してやりたい。下半身から連動させて、それをどう上に伝えるか」と試行錯誤しながら取り組んできた。

 今季2度目の登板となった4月8日の阪神戦(甲子園)では、8回3安打無失点、9奪三振の好投で1勝目を挙げた。両軍無得点の7回終了時、石井弘寿投手コーチから「お前勝ちたいんだろ?」と言われ「勝ちたいです」と続投を志願。自ら勝利を手繰り寄せた。自覚と責任を持ち、節目のシーズンに躍動する。

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