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オリックス・横山聖哉 高い壁を超えるため「1打席目は本当に大事に」/2年目のジンクスに挑む

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 期待の逸材が2年目のジンクスを迎えている。横山聖哉がプロ2年目となる今季、やや苦しいスタート。2023年秋のドラフトで1位指名を受け、上田西高から入団した19歳は、今春のオープン戦に1試合(1打席)しか出場することができず。開幕は二軍で迎え、大阪・舞洲で鍛錬を積む日々を過ごしている。

 高卒2年目ながら、落ち着いた口調で話す。

「ヒットを狙いにいくというより、自分の形でバットを振ることを心掛けています。1打席目に崩れたり、泳いでしまったりする姿を見せてしまうと、ピッチャーもその攻めを続けてきたりすると思うんです。最初の打席で結果が出ると、ポンポンとヒットが出やすくなりますから、1打席目は本当に大事にしています」

 プロ1年目の昨季は一軍で12試合出場。プロ初ヒットも放ったが、40打数6安打の打率.150と、プロの壁にぶち当たった。

「二軍はスタンド(の座席)に限りがあって、お客さんも少なく、比較的気楽な気持ちでプレーができている部分もあって結果も出せていたのですが、雰囲気がまったく違う一軍では、自分の力が発揮しきれていないというのを感じています」

 率直な心境に、初々しさをにじませるが、のぞかせる悔しさは一軍での飛躍を期す強い覚悟の表れだ。

 二塁には太田椋、遊撃には紅林弘太郎、そして三塁には宗佑磨がおり、一軍の壁は分厚い。それでも一軍で輝くためには超えなくてはならない。激しいポジション争いに食い込むため、懸命にバットを振続けていく。

写真=BBM

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