レギュラー奪取のチャンスが訪れた。泉口友汰の成長が著しい。4試合連続となる遊撃でのスタメン起用となった4月13日の
広島戦(マツダ広島)では、プロ初の一番に据えられた。チームは敗れたものの、2安打2四球でトップバッターの役目を果たし、
阿部慎之助監督も「いい仕事をしてくれました」と成長を認めた。
大阪桐蔭高から青学大、NTT西日本とアマ球界の強豪を渡り歩いてきた。そこで培った試合勘と安定した守備力で、1年目の昨季から即戦力として一軍を主戦場とした。5月24日の
阪神戦(甲子園)ではチーム唯一の得点となる決勝打を放ち、
戸郷翔征のノーヒットノーラン達成をアシストした。ただ、66試合の出場で打率.201、1本塁打9打点1盗塁と、プロの投手に苦戦を強いられた。
シーズンオフはゲーム仲間でもある主砲、
岡本和真の自主トレに弟子入り。「スイングの力を上げることを目標にトレーニングもたくさんしてきた」と、今年2月の春季キャンプではチーム最初の紅白戦でただ一人、本塁打を放つなど明らかな違いを見せつけてきた。
開幕一軍こそ逃したが、4月4日に昇格すると9日の
DeNA戦(横浜)で打撃不振の
門脇誠に代わり八番・遊撃で今季初スタメン。7回無死の第3打席で
浜地真澄から右翼ポール際に運ぶ1号ソロを放った。「めちゃくちゃうれしい」と勢いに乗り、以降はスタメン起用が急増。念願のレギュラー完全定着へ、好調をキープしたい。
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