
2年連続Bクラスに終わったチームの上昇に松本健ら新たな力の台頭は不可欠だ[写真=毛受亮介]
今シーズンこそはやってやる――。社会人・トヨタ自動車から入団2年目の右腕・
松本健吾は強い思いを持って2025年を迎えた。ルーキーイヤーの昨季は鮮烈なデビューを飾った。昨年5月15日の
広島戦(松山)で先発としてプロ初登板を果たすと、9回3安打無失点、10奪三振、無四球で完封勝利。新人投手のプロ初登板での2ケタ奪三振、無四球完封勝利はプロ野球史上初の快挙だった。いきなりポテンシャルの高さは証明したが、結果的に3試合で1勝1敗、防御率4.40。チームの戦力になれなかった。
昨年10月のみやざきフェ
ニックス・リーグで奮闘していた際、「絶対にやってやるぞと。やっぱり先発の柱として、もちろん(先発)ローテーションを守る、2ケタ勝ちたいという思いはありますし、(昨季は)吉村(貢司郎)さんが柱として投げていたので、僕もそうなってやるという気持ちでいます」と決意を明かしていた。今年1月には亜大時代から交際していた同学年の一般女性と結婚。守るべき家族が増え、さらなる活躍を期すシーズンになる。
期待もある。今春の沖縄・浦添キャンプでは、対外試合初戦もオープン戦初戦も先発を任された。もちろん、若手による枠争いの最前線にいるという意味でもあるが、
高津臣吾監督は「彼みたいな選手が一本立ちして、ローテーションに入ってというのはチームにすごく大きな存在だと思うので、何とかしたい」と明かしていた。開幕は二軍スタートで迎えたが、シーズンはまだ序盤。チャンスをつかみ、飛躍の2年目とする。