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中日・村松開人 遊撃定着から痛い離脱/2年目のジンクスに挑む

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 昨季、自身初の100安打をマークした村松開人にとって、遊撃のレギュラーとして一本立ちできるか試されるシーズンになる。そのシーズンは苦難の幕開けだった。

 開幕戦を初のスタメンで出場するも、なかなか調子が上がらない。10試合で打率.111。そして11試合目となった4月9日の広島戦(バンテリン)。

 七番・遊撃で先発出場すると、2回二死二塁の第1打席で快音が響いた。広島の先発・大瀬良大地の初球の直球をとらえると、打球は中前へ。

「先発が(明大の)先輩の柳(柳裕也)さんだったので先制点をプレゼントできてよかったです」。チームにとっては同6日のヤクルト戦(神宮)の初回以来、実に22イニングぶりの適時打になった。

 低空飛行の理由は自分では分かっている。「まだ頭の中のイメージと実際がマッチしていないところがある。例えばこうバットを出したいけど、ちょっとずれてたりちょっと大きく体を動かしてしまっていたりすることが多い」。

 わずかな誤差が大きな結果の違いを生み出すのがこの世界。「振っていかないと(改善点は)分からないけど、振っていくとミスショットも増えてしまう」。もどかしい日々を過ごしながらも、必死に打開点を探しているところだ。

「今の僕の状態で、いろいろな球種を待つのは難しい。チャンスのあるボールに絞って集中していこうと思った。だいぶ感覚的にマシになってきた。あと少しというところ」。

 感覚を取り戻しつつあったものの、4月23日の巨人戦(東京ドーム)で右脇腹を負傷。翌日の検査で「右内腹斜筋損傷」と診断されて戦線離脱となった。現在は治療に専念、早い復帰が待たれる。

写真=BBM

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