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楽天・古謝樹 年間をとおした活躍を「自分が一つの柱になっていけるように」/スタートダッシュに成功

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初完封を記録するなど2年目ながら先発陣を引っ張る活躍をしている


 昨季の反省を生かし、開幕から確かな歩みを刻んでいる。5月4日の時点で、2024年ドラフト1位・古謝樹は、5試合に先発し2勝2敗、防御率3.82。新人だった昨年は、9月以降に5試合に先発し0勝3敗だったことを思えば、着実に上昇カーブを描いている。

 4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)が圧巻だった。103球で、わずか3安打に抑えてプロ初完投を初完封で飾った。「これまで長いイニングを投げさせてもらっても崩れるときがあったので、最後まで顔に出さず、平常心でいこうと思っていた」と充実感をにじませた。

 昨季は15試合に登板し5勝8敗。プロの打者との初対戦とあって不慣れな部分があったとはいえ、体力面での課題は残った。ある程度、登板間隔に余裕がある中で、7回以上を投げたのは2回だけ。8回を投げきることもできなかった。相手打者の目が慣れた5回以降、いかに抑えるかが課題だった。

 課題を克服すべく、昨年の秋季キャンプでは他の若手投手陣とともに徹底した走り込みと投げ込みを敢行。「きつい練習をやっていかないと結果は出ないと思う」と体力強化に励んだ。同ロッテ戦では、プロ入り後初めて投げた9回のマウンドでも145キロを計時。スタミナ面でも進化を感じさせた。

岸孝之さんや早川隆久さんがああやって長いイニングを投げ切っている姿を見て、自分も甘えていられないなと。自分が一つの柱になっていけるように」と大きな飛躍を誓った2年目左腕。好調をキープし、宣言通り先発陣の柱になる。

写真=BBM

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