
初スタメンで記念すべきプロ初安打を放って笑顔がこぼれた
ドラフト5位ルーキーの山縣秀が一軍デビューを果たした。プロ初出場は4月15日
ロッテ戦(ZOZOマリン)の8回の守備。「少し緊張したけど、先輩方や監督らに『楽しんでくれ』と言っていただいたので楽しんで野球ができた」。二塁手として守りに就き、9回には三ゴロ併殺打に参加。「ちょっと大事に、いつもより少し丁寧にやってみました」と難なくこなした。
プロ初安打は、ちょっとヒヤヒヤだった。「八番・二塁」でプロ初スタメンとなった4月18日
オリックス戦(京セラドーム)の2回。遊撃へのボテボテのゴロに全力疾走。「いつもよりアドレナリンが出て、足が速くなりました」と遊撃からの送球よりも早く一塁を駆け抜けて内野安打。ただ微妙なタイミングだったため、オリックスからリクエストが要求された。
新庄剛志監督もベンチ前に出て、恒例の“プロ初安打記念球”を受け取ってスタンドのファンにアピールしていたが、
八木裕コーチからリクエストされていることを言われると思わずズッコケた。場内のビジョンで繰り返されたリプレー映像を見ながら山縣は「本当にどっちか分らなかったので『セーフになってくれ』って、ずっと願っていた」。
判定は覆らず、正真正銘のプロ初安打となって笑みがあふれた。8回にも左前打を放って初マルチ安打に「これからの自信につながると思う。もっと多くのヒットを打てるように頑張ります」。前評判が高かった守備力も二遊間できっちりと実力を披露しており、新庄監督も「いい守備をしている」と評価。レギュラー奪取への第一歩を踏み出した。
写真=BBM