
暗いトンネルを抜けて、ハツラツとピッチングを続ける高橋
高橋光成が暗いトンネルからようやく抜け出した。4月29日の
楽天戦(ベルーナ)で今季5試合目の先発マウンドへ上がると、7点の援護点にも恵まれ6回4安打2三振2四球無失点の好投。うれしい今季初勝利を挙げた。それはただの『1勝』ではない。この試合の前に高橋が勝利したのは2023年9月10日の
日本ハム戦までさかのぼる。597日ぶりの白星に、本人は「久々過ぎてわけ分からない感情になりました」と試合後は思い切り顔をほころばせた。
その笑顔の陰には並々ならぬ苦悩の日々が詰まっていた。「ずっともがくことしかできなかった。本当に何をやってもかみ合わなくて、自分のパフォーマンスも出せなかったのでしんどかったです」。だが、やっと報われた。「今日でちょっと光が見えて、ここからどんどん自分に流れが来るなと思いますし、チームにもっと流れを引き寄せられると思います。この勝利は本当に大きい」。
5月7日の
ソフトバンク戦(ベルーナ)では制球が乱れる中でも要所で粘り、味方の援護点と好守にも支えられて5回6安打4四球1失点で2勝目を手にした。立場的にカード頭での登板が求められ、自身の連敗中は内容が良くても味方打線と噛み合わず白星がつかないことも少なくなかった。だが、今回は“高橋光成”としては決して及第点の内容ではなかったとはいえ、連勝という結果がついた。そうした勝負運が戻ってきたことこそが大きな変化と言えよう。
潮目は変わった。5月27日の楽天戦(前橋)では勝利こそ得られなかったが、7回1失点の好投。「今年に入って今日のピッチングが全体的に一番良くて、メカニックなどもかみ合っていました。今日のピッチングをきっかけに、これからさらに良くなっていけると思いました。いいきっかけになりました」と笑顔。さらなる高みを目指しながら状態を上げ、最大の目標である「優勝して、
西口文也監督を胴上げする」を成し遂げてみせる。
写真=BBM