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巨人・戸郷翔征 エースが壁を乗り越える/本領発揮はこれからだ!

 


 若くしてチームを引っ張ってきた男にとって、初めての挫折だった。25歳のエース、戸郷翔征はまさかの大不振に直面した。

 4月11日の広島戦(マツダ広島)では4回に3者連続適時打を含む打者一巡の猛攻を受けて7失点。3回1/3を投げ、自己ワーストの10失点を喫し、開幕から3戦連続KOで防御率は11.12にまで悪化した。プロ入り後初めての二軍再調整が決まり、エースは「見つめ直して、強くなって帰ってきたい。これだけチームに迷惑かけた。柱となるピッチャーがこういうピッチングだといい影響は与えない」と悔しさを押し殺した。

 就任から2年連続で開幕投手を戸郷に託してきた阿部慎之助監督は「こういう壁にぶち当たるのは初めてだと思う。絶対的な投手陣のリーダーとして僕は開幕に選んだつもりなので、なんとか乗り越えてほしい。いい勉強になるはず」と願った。

 ファームでは久保康生巡回投手コーチらから指導を受けながら、体の開きを抑えるよう修正。二軍戦2試合の登板を経て一軍に戻った5月5日の阪神戦(東京ドーム)では6回5安打失点。初勝利はつかなかったものの、ストレートは今季最速の152キロを計測した。

「戻っているという表現が正しいか分からないけど、いい体の使い方ができた。次の試合がすごい楽しみ」と確かな手応えを口にしたが、続く5月13日の広島戦(マツダ広島)でも5回8安打4失点で白星を手にすることはできず。長いトンネルから抜け出せずにいる。それでも昨季まで3年連続12勝を積み上げた右腕の復活はリーグ連覇に向けて必須事項。このまま終わるはずはない。

写真=BBM
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