
すべての面で一昨年のようにチームの勝利に貢献していく
巻き返しはこれからだ。結果がすべてのプロの世界で遊撃手・
木浪聖也がもがいている。開幕から八番・遊撃で出場した男が、若手で年下の
小幡竜平にポジションをとって代わられた。
「これまでいろいろ経験してきましたから、ミスしてもやり返すしかない」
厳しい生き残りをかける集団にはよくある話だが、木浪もこのままではいられない。4月19日の
広島戦(甲子園)で1試合3失策すると、翌日のスターティングメンバーに自身の名前はなかった。
センターラインで内野の要と言われる遊撃手のエラーはチームにとっても致命的だろう。逆に内野が土の甲子園球場で遊撃のフィールディングは見せ場で花形と言える。
2023年シーズンはレギュラーとして優勝に貢献し、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を受賞した。
「恐怖の八番打者」と言われて不動のショートストップだったが、昨シーズンは落ち込んだ。死球を受けて左肩肩甲骨骨折に見舞われた。最終的には116試合に出場したが、打率.214にとどまった。
今春キャンプから下半身主導の打撃フォームに取り組んで、今季チーム1号本塁打を放つなど成果を示してきた。ただ肝心のフィールディングで精彩を欠いてはベンチからの信頼も遠のいてしまう。
「次に向かってやっていくだけですから。次につなげていきたいです」
このまま黙っているわけにはいかない。これから木浪の逆襲がスポットを浴びる。
写真=BBM