
試合の流れを変えられる右腕の一軍復帰は心強い
勝利を呼び込む救援右腕が
日本ハムに帰ってきた。プロ野球史上初の逆転グランドスラムの応酬が繰り広げられた5月10日の
楽天戦(エスコンF)で勝利投手となったのが
山本拓実だ。「なんか清宮(
清宮幸太郎)には『またか』って言われて(笑)」。4回に楽天の
村林一輝に逆転満塁本塁打を浴びた先発の
加藤貴之のあとを受けて、5回に登板した。
試合の流れを引き戻す、ゲームチェンジャーの役割だった。マウンドに上がったのは2点ビハインドの場面。「先頭バッター出したときはどうなるかと思いましたけど、キャッチャーが今日はいいリードしてくれたので」。先頭打者に安打を許したが、
中日時代から仲がいい
郡司裕也と息の合ったコンビネーションで後続を断って無失点で切り抜けた。
再調整から一軍復帰後の初登板でもあった。開幕一軍入りも4試合登板で5失点と精彩を欠いて4月上旬に出場選手登録抹消。二軍では「数字的にはすごいいい球だから、もっと使っていいよって金子コーチに言われた」。感覚的な自信がなくても、データ的にレベルが高かったのは「シンカー」。埋もれていた武器を磨いて再昇格を果たしていた。
そのシンカーも駆使した無失点投球の直後に、
万波中正の逆転満塁本塁打が飛び出した。振り返れば昨季も救援勝利が6勝。「去年もそうですけど、ビハインドでいったあとに野手が逆転してくれるケースが多い。本当にありがたいなって」。試合の流れを変えられる貴重な右腕が、投球の幅を広げて一軍のブルペンに帰ってきたのは心強い。
写真=BBM