
巡ってきた出番で全力を尽くすだけだ
クローザーに
平良海馬、セットアッパーに
トレイ・ウィンゲンター、その前に
甲斐野央、
山田陽翔など勝利の方程式が固まりつつある西口ライオンズ。そこに割って入るべくブルペンでは熾烈な序列争いが繰り広げられている中、粛々と己と向き合い、自分の成長にフォーカスし続けているのが
田村伊知郎だ。
常にモットーとしてきた「1試合1試合、後悔のないように準備をして常にベストを尽くして腕を振る」の姿勢を今季も貫きながら、昨季28試合登板も1ホールドに終わっただけに、「ホールドとかセーブとかのつく、“いい場面”を任せてもらえるように」を目標に掲げる。
自分に厳しく、やるべきことは妥協なくやり続けている田村は、いい結果も悪い結果も、起こりうるすべての事象を「何か意味があること」だと真摯に受け止める。今季も開幕は二軍で迎えることとなったが、「今回はどういうメッセージなんだろう?」と自問自答の日々を続けた。その中でたどり着いたのが「変化を受け入れること」だったという。
「今までは再現性や安定性を高めるために、同じことをやり込んで、いかに変化しないかみたいな感覚だったのですが、体調なども含め、普通にしていても日々変わっていくものだなと。だったら、それに合わせて適切な変化を加えていくことのほうが、逆に、安定性につながるのかなと思うようになりました」
普段のトレーニングでも、これまでルーティン化してきたものをあえて変えている。
「固定観念を壊してみることに、前に進むカギがあるんじゃないかなと思って挑戦中です」
まだまだ成長あるのみだ。
写真=BBM